「エンディングノート」という名前を耳にしたことがある人も多いでしょう。
エンディングノートは大切な人たち(家族や友人など)に残せる最後のメッセージです。
そして、エンディングノートの魅力はそのお手軽さにあります。
エンディングノートに決まった形式はない
最近、クローズアップされてきた「終活」の中でも最も手軽で今からでも始められるのがエンディングノートです。
エンディングノートには決まった形式などはなく、自分の書きたいように作ることができます。
無地の大学ノートを購入するのもいいし、パソコンで入力してもいいのです。
しかし、どのような内容でも書いてよい半面、何を書いたらいいかわからないということも考えられます。
各自治体で配布されているエンディングノートを入手して書き込んだり、市販されているエンディングノートを購入して、記載したい項目だけを記入していくのです。
形にとらわれずに自由に作成できるというのがエンディングノートの魅力です。
エンディングノートに書き込む内容
エンディングノートは「遺言書(遺言、参照:遺言書には3つの種類)」と違って、各人各様の形式、内容で作成してかまいません。
書きたいことだけを記入していきましょう。
※遺言書の場合は、民法で形式が定められた形式で作成しないと無効になってしまう恐れがあります。
なお、エンディングノートには一般的には以下のような項目を記入することが多いようです。
- 自分のこと
- 過去の思い出
- 仕事のこと
- 死後のこと
- 趣味
- お金のこと
- 自分の死後のこと
- 持病のこと
自分のこと
自分のこととしては、自分がこれまで体験してきたことなどを記載します。
例えば、生年月日や出身地、学歴や職歴などがあり、項目ごとにまとめて記入してもいいし、年表にして時系列でつらつら書き連ねていく方法もあります。
過去の思い出
過去の思い出としては、過去のいろんな体験とそのとき自分がどんなことを思っていたのかを書き連ねていきます。
家族がいる人は、家族と一緒に過ごした時間のことを思い出しながら書き込むといいでしょう。
あるいは、そのときは伝えられなかった家族への思いなどを書いてもいいでしょう。
仕事のこと
仕事のこととしては、これまでの仕事人生の中で残してきた自分の業績について、どんなことを成し遂げたのか、あるいはどれだけつらい思いをしてきたか、など、これまで誰にも話してこなかった仕事に関することを書き連ねていきます。
趣味
趣味としては、自分の趣味や好きなもの・ことについて思いつくことを書いていきます。
これまで収集してきたものなどがある人は、自分の死後、収集物をどうしてほしいのかなども書くといいでしょう。
趣味のコレクションによっては収集家によって高値が付く場合もありますが、本人以外に価値が分からない場合、家族が処理に困ることがあります。
本来なら換金できるものが、換金できずに反対に処理費用がかかるだけの結果になりかねません。
それを防ぐために、その価値や換金方法などを記載しておくといいでしょう。
あるいは、趣味仲間がいる場合はその連絡先を記載するのもいいでしょう。
お金のこと
お金のこととしては、死後、家族が遺産を把握できるように、自分の財産をリストアップしていきます。
銀行の預金口座(電子マネーなども含む)、株式、不動産(自宅など)、自家用車、そして借金についても余すことなく、すべての自分の財産をリストアップするようにしましょう。
とくに、借金については必ず記載するようにしましょう。
遺言書を作成するつもり、あるいはすでに作成した場合は、遺言書のほうに記載すればエンディングノートの記載は簡単にすましてもいいでしょう。
遺言書を作るつもりがない人は、自分の財産をどのように家族で分け合うかなどの希望も併せて記入するといいでしょう。
もちろん、エンディングノートに法的な効力はないので、遺産の分け方を記載したところで、家族がそれに従わなければいけないわけではありません。
あくまでも希望する分割方法として、家族に目安を示すだけなのです。
もし、財産をリストアップしていく中で、家族が遺産相続でもめるかもしれないと不安に思うようであれば、あらためて遺言書の作成を行うといいでしょう。
自分の死後のこと
自分の死後のこととしては、遺産や趣味の収集物の取り扱いについてのほか、お葬式や死後連絡してほしい(あるいは連絡してほしくない)相手について、などのことを記入します。
お葬式に関することには、どのような葬儀をするのかしないのか、希望する埋葬方法や墓地など(例えば自分が生まれた場所に近い墓地に埋葬してほしい、海に散骨してほしい、など)、最後の希望を記入します。
また、家族以外の人に葬儀に参列してほしい場合は、葬儀に招待してほしい人として、連絡先と合わせて記入しておきます。
なお、葬儀についてや埋葬方法についての希望であれば、自分の死後すぐに家族の目につくようにしなければいけません。
そうしないと、葬儀や埋葬がすんでから家族がエンディングノートを発見し、本人の希望を知ることになってしまいます。
そのため、死後の希望についてはエンディングノートの作成のほかに、折を見て家族に自分の希望を伝えておきます。
同時に、エンディングノートに詳細を記載し、そのときが来たら確認するように伝えます。
持病のこと
持病に関することについては、死後必要な情報というよりも、病院に搬送されたときのために、関係者の人に持病の薬などについて知らせる意味合いで記入しておきます。
そのため、緊急度の高い情報といえます。
持病に関することは、ほかの項目と違ってこれだけをエンディングノートとは別の紙に記載しておいて、自宅のすぐに目につく場所(一般的には冷蔵庫が推奨されます)に掲示しておいたり、財布に入れておいたりすると、いざというときに役に立ちます。
保管
エンディングノートを作成したら、家族に見てもらうときのためにきちんと保管します。
大事なものの保管場所というと金庫が一般的でしょうが、葬儀の希望や持病に関する情報を記載したエンディングノートを金庫にしまっておくと、家族がエンディングノートを確認するのが後回しになってしまう恐れがあります。
そのため、エンディングノートは家族がすぐに気が付く場所に保管します。
エンディングノートそのものを人目につかない場所に保管しておくなら、エンディングノートを作成したこと、どこに保管しているかを記載したメモをすぐに目につく場所に掲示しておくといいでしょう。
冷蔵庫(のドア)や玄関ドア(の内側)に張り出しておくとすぐに気が付きます。
エンディングノートに「完成」はありませんから、いつでも書き直したり追加することができます。
一度作成して終わりではなく、自分が満足するまで内容を充実させることができます。
終活に関するご相談は
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